畜群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 06:41 UTC 版)
畜群(ちくぐん、独: Herde)とは、フリードリヒ・ニーチェがひろめた哲学の概念。ニーチェの原文では「Heerde」と綴られることが多く、もともと群れの意味で、虫魚の群れに用いるSchwarmや鹿・狼等の野獣の群れを表わすRudelとは違ってとりわけ羊・牛などの家畜の群れ(独: Viehherden)を指す語だったが、人間についても付和雷同する群集・大衆を軽蔑した比喩として使用される。キリスト教の比喩では司牧者(牧人)に導かれる民のことになり、その意味ではニーチェ以前にショーペンハウアー(『余録と補遺』「哲学史断片」中「第三節 ソクラテス」、ズーアカンプ版Sämtliche Werke IV巻S. 56)にも用例があった。ニーチェ著の邦訳では「群畜」「集群」等とも訳される。
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