男児との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 07:56 UTC 版)
「エディプスコンプレックス」の記事における「男児との違い」の解説
男児は去勢コンプレックス(父親に去勢されるかもという不安)から母親を手に入れることを諦め、エディプスコンプレックスが崩壊するために、近親相姦の欲望などは放棄されることになる。しかし女児は去勢コンプレックスが生じて、それが契機になって母親から父親への愛情対象の転換が起こるとされている。故に女児はいつまでも父親を愛したままになり、フロイトは女児のエディプスコンプレックスはいつまでも続き、崩壊するきっかけがないと言っている。 そのため、女児には男児のように強力な超自我が生じないと言う結論を主張している(明確な超自我形成にはエディプスコンプレックスが放棄される必要がある)。 フロイトは女児の場合もエディプスコンプレックスという用語を使っていた。男児も女児も同じような葛藤構造が生じるからである。弟子のカール・ユングがエレクトラコンプレックスという用語を提示していたが、フロイト自身はその言葉を採用せず、女児の場合もエディプスコンプレックスと呼んでいた。
※この「男児との違い」の解説は、「エディプスコンプレックス」の解説の一部です。
「男児との違い」を含む「エディプスコンプレックス」の記事については、「エディプスコンプレックス」の概要を参照ください。
- 男児との違いのページへのリンク