申請・審査結果による遺族の経済格差および心理面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 08:54 UTC 版)
「災害関連死」の記事における「申請・審査結果による遺族の経済格差および心理面」の解説
自治体が把握していない被災者について、災害弔慰金の支給を受け関連死と認めてもらうためには、遺族側から申し立てる必要があるため、申請がないケースでも実際は関連死に相当するものがあったのではないかと指摘されている。また、時間が経つほど災害との関連性を明らかにすることが難しくなり、認められる可能性が低くなる(#長岡基準も参照)。 関連死と認められれば弔慰金に加えて適齢の遺子がいる場合は奨学金が下りるほか、統計でも災害の死者数に含まれ、慰霊式への出席ができ、慰霊碑が建てられる場合は名が刻まれる。これにより、遺族も「災害が原因で亡くなった」という一応の納得を得て踏ん切りがつくと想定される。しかし、認定を却下された場合支援や権利が無く経済的に大きな格差が生まれるほか、「なぜ関連死として認められないのか、災害が本当に影響しなかったのか」と精神的に悩み苦しむ遺族もおり、行政不服審査法による不服申し立てでも解決せず、最終的に裁判となるケースもある。
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