生体肝移植
【概要】 健康な人の肝臓の一部を切り取り、末期肝臓病患者に移植すること。当初は先天性胆道閉塞など小児領域で始まったが、最近は成人の肝硬変や肝臓癌に広がり、2004年からは保険適応となった。
【詳しく】 肝臓は再生力が強く、ドナーに残された部分も移植された部分も正常の大きさに回復する。このため、1個しかない肝臓でも生きたドナーからの移植ができる。欧米では脳死の非血縁ドナーからの死体肝移植が主体であるが、日本では臓器が得にくく数十件にとどまる。一方、血縁ドナーからの生体肝移植は数千件に達した。ドナーの健康が損なわれることがないか大きな関心事である。候補になる血縁者には心理的なプレッシャーが加わるので第三者による支援が必要である。 従来HIVとHCVの重感染の患者は移植の対象にならなかった。しかし最近は末期肝硬変になった場合でも、抗HIV療法が実施できてCD4細胞数が200/μL以上であれば、非HIV感染の場合と同等な移植成績が得られることが示されている。
《参照》 肝硬変
生体肝移植と同じ種類の言葉
移植に関連する言葉 | 自家幹細胞移植(じかかんさいぼういしょく) 自家骨髄移植(じかこつずいいしょく) 生体肝移植 子宮移植 同所性移植(どうしょせいいしょく) |
肝移植に関連する言葉 | 生体部分肝移植 生体肝移植 |
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