環椎後頭関節
学名:Articulatio atlantooccipitalis
【英】:Atlanto-occipital joint
環椎後頭関節は環椎外側塊の上関節窩と後頭骨の後頭窩(大後頭孔の両側に位置する)との間の関節で、前者が関節窩となり、後者が関節頭をなす。左右の関節面の長軸を延長すると前方で交わること、環椎上関節窩は外縁が高まり、窩の面は上後内方を向き、逆に後頭窩の面は下前外方をむくことなどを考えると、両側の関節面は楕円球面の一部に当たっているとみなされる。したがって全体として、両側の関節は1個の楕円関節として頭に対しいて2軸性に働き、矢状軸を中心とする側屈と横軸を中心とする後屈を行う。環椎後頭関節を補強する靱帯として、前環椎後頭膜と後環椎後頭膜があげられる。(1)前環椎後頭膜:環椎前弓と大後頭孔前縁の間に張る。弾力線維を含む。(2)後環椎後頭膜:環椎後頭弓と大後頭孔後縁の間に張り、弾力線維に富む。外側端に椎骨動脈と第1頚神経を通す孔を残す。この膜は黄色靱帯のつづきとみなされる。
環椎後頭関節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 18:07 UTC 版)
環椎は後頭骨とともに環椎後頭関節(英: atlanto-occipital joint)を構成する。この関節は靭帯で強く結合されており、可動方向は前後屈のみにほぼ限られる。環椎後頭関節は環軸関節と協働して前後屈するが、環椎後頭関節のみでの屈曲可動域は30°になる。
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