手の指節間関節
学名:Articulationes interphalangeae manus
【英】:Interphalangeal joints of hand
IP関節とも呼ばれる。手の指節間関節は各指の指節の骨の間の関節である。基節骨および中節骨の頭は前後に溝が走る滑車状、それに対する中節骨および末節骨の底は前後に走る稜で2分されたくぼみで、典型的な蝶番関節である。関節包の背部は中手指節関節におけると同様に、指伸筋の腱によって補われる。掌側面は指屈筋の腱鞘の底にあたり、ここでも掌側板がある。手・足とも配列や機能は同じ。母指の基節骨と末節骨、第二~第五指の基節骨と中節骨および中節骨と末節骨の間の片側で計9個の関節がある。各指において近位の指骨の頭と遠位の指骨の底が向かい合っている。最も典型的な蝶番関節で、指の屈伸を行う。関節包の両側に側副靱帯があり、掌側面に掌側靱帯があり、その配列は、中手指節関節の場合と同じ。運動は屈曲のみを行う。基節-中節間は110~130°、中節-末節間は65~90°、いずれも示指に最小で、小指に最大である。母指の指節間は90°の掌側への屈曲を行う。基節骨と中節骨との間にある指節間関節を近位指節間関節(PIP関節)proximal interpharyngeal jointといい、中節骨と末節骨との間にあるものを遠位指節間関節(DIP関節)distal interpharyngeal jointという。
手の指節間関節と同じ種類の言葉
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