現在の下総台地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 15:18 UTC 版)
昨今では、なだらかで安定した地層であることが利点となり、東京都の都心に近い地域では都市化が急速に進行している。また、関東平野の中で活断層が無く岩盤が強固とされることから宅地開発事業も盛んに行われている。 印旛地域でも千葉ニュータウンや成田ニュータウンのように、多くの団地や成田国際空港などが建設されるなど都市化が進んでいる。千葉ニュータウンでは災害へのリスクヘッジとして大企業や金融機関などの拠点が増えている。 果樹園や畑など作物に適しているため、印旛地域ではナシ・ブドウ・キウイフルーツ・クリ・スイカ・ラッカセイ・サトイモ・サツマイモなどが栽培されており、白井市のナシや富里市のスイカ・八街市のラッカセイなどは特に有名である。 八街市周辺では強風が吹くと乾燥した畑の赤土が砂ぼこりとして舞い上がり、下総の砂嵐は強い南西風が吹く春先の風物詩となっている。砂嵐を防ぐために造成された山武杉の防風林と落花ぼっち(ラッカセイを乾燥させるため畑の中に積み上げたもの)は、八街市周辺における特徴的な農村風景として文化庁の「農林水産業に関連する文化的景観」に挙げられている。
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