現代のソネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:15 UTC 版)
自由詩の出現で、ソネットはいささか時代遅れに見られ、詩人の各派の中でも使用されなくなった。しかし、ウィルフレッド・オーエン、ジョン・ベリマン(en:John Berryman)、エドウィン・モーガン(en:Edwin Morgan)、ロバート・フロスト、エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイ、E・E・カミングス、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、パブロ・ネルーダ、ジョアン・ブロッサ(en:Joan Brossa)、ライナー・マリア・リルケ、シェイマス・ヒーニーといった多くの20世紀の詩人たちがこの詩形を使い続けている。アメリカ合衆国の新形式主義(en:New Formalism)運動も現代のソネットへの関心に貢献した。 近代日本では蒲原有明が初めて紹介したが、音韻体系が全く異なる日本語とはうまく合わず、立原道造らが行数を取り入れたにとどまる。その後は福永武彦らのマチネ・ポエティクが本格的な日本語ソネットの創作を試みたが、三好達治による厳しい批判を受け、日本語ソネットの試みは頓挫した。
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