王朝名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 23:14 UTC 版)
マウリヤ朝という王朝名の由来は正確には分かっていない。幾つかの伝説やそれに基づく学説が存在するが現在の所結論は出ていない。 チャンドラグプタがパトナ地方のモレ(More)又はモル(Mor)の出身であったことから。 孔雀を意味する語(マユーラ〈梵: Mayūra〉、モーラ〈巴: Mora〉)から。 チャンドラグプタの母の名、ムラーから。 この他にも様々な説があるが、いずれも問題が多い。出身地名に基づくという説についてはチャンドラグプタの出身地を証明する証拠が何も存在しない。別の伝説ではチャンドラグプタの出身地はヒマラヤの丘陵地帯であるとするものもある。孔雀を意味するという説は後世様々な仏典で採用され、中国語名の孔雀王朝もこれに由来するがマウリヤ朝が孔雀に何らかの特別な意味を持たせていた証拠はない。単に音声の類似によった俗説である可能性が高い。そして、母名についてもチャンドラグプタの母名が本当にムラーであったかどうか確認する手立てがないのである。
※この「王朝名の由来」の解説は、「マウリヤ朝」の解説の一部です。
「王朝名の由来」を含む「マウリヤ朝」の記事については、「マウリヤ朝」の概要を参照ください。
- 王朝名の由来のページへのリンク