特殊な陣形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 16:00 UTC 版)
ゾーン・マンツーマン混合 1人あるいは2人だけマンツーマンディフェンスを行い、残りの選手は陣形を組んでゾーンディフェンスを行う特殊なディフェンス戦術のこと。相手チームの得点能力の高い選手やアウトサイドシュートを得意とする選手に対してのみマーカーをつけることで、特定選手の攻撃力を封じることを狙う。アウトサイドシュートの上手い選手が相手チームに1人あるいは2人しかいないときなどには有効な戦術であるが、シューターが3人以上いた場合少人数で作る小さなゾーンでは対処しきれない。 ボックスワン(ボックス・アンド・ワン):1人に対してのみマーカーをつけ、残りの選手で箱型に2-2のゾーンを作る。 ダイアモンドワン(ダイアモンド・アンド・ワン):1人に対してのみマーカーをつけ、残りの選手でダイアモンド型に1-2-1のゾーンを作る。 トライアングルツー:2人に対してそれぞれマーカーをつけ、残りの選手で三角型に1-2のゾーンを作る。 マッチアップゾーン 通常のゾーンディフェンスをベースとするが、ボールを持つオフェンス選手に対してはマッチアップで対応するディフェンス戦術のこと。ボールを持つオフェンス選手に対しては、基本的にもっとも近いディフェンスの選手誰か1人(マンツーマンディフェンスのように、自分のマーカーを1人だけに限定しない)が位置に応じて常に、時には自分の担当するゾーンの外でもマッチアップし、残り4人は通常のゾーンディフェンスを行う。また、ディフェンスの各選手の近くにいる選手に対してはマンツーマンもしくはそれに近いディフェンスを行う戦術を指すこともある。ボールを持つオフェンス選手の位置に応じ、ディフェンスのゾーン陣形を変化させることもある。陣形は1-2-2、1-3-1、2-1-2、2-3のほか、1-1-3、2-2-1が使われる。プレスディフェンスとは異なった形でオフェンスにプレッシャーをかけミスを誘ったり、トラップをかけられたりすることができるとともに、NBAにおけるディフェンス3秒ルールの回避策としても有効である。 ゾーンプレス 「ゾーンプレス#バスケットボールのゾーンプレス」も参照 ゾーンディフェンスとプレスディフェンスを組み合わせたディフェンス戦術のこと。ゾーン内にいる相手選手へ複数選手でプレッシャーを与えることで、ミスを誘い、攻撃を防いだりパスやドリブルをカットしてボールを奪ったりすることを狙う。
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