特別競輪史上に残る大激闘を制す
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/12 23:08 UTC 版)
「吉田実 (競輪選手)」の記事における「特別競輪史上に残る大激闘を制す」の解説
香川への移籍後に出走した1958年の第13回全国争覇競輪(現・日本選手権競輪)決勝はゴール前で稀にみる大激闘となった。後楽園競輪場での12車立てレースで行われた一戦において、吉田は逃げる作戦に出て、最後の直線で逃げ切れるかという位置にいた。ところが後方から突っ込もうとした白井通義に追突され、これをきっかけに何と出走選手の約半数が落車しながらゴール線を通過するという事態となった。 場内がどよめく状況の中、判定写真による確認が行われたが、その写真には白井の自転車によって後輪が大破されながらも、残った前輪一つで正立に近い状態のまま他に先んじてゴール線を切っていた吉田の姿が映し出されていた。これにより落車滑入ではない1位入線として認められ、見事初のダービー王に輝くとともに、待望の特別競輪制覇を果たした。 同レースの映像は現存しないが、当時の報道写真で撮影された吉田の前輪一つ分が先んじてのゴールや、その後の大量落車シーンなどの写真は残っており、その様子はこの一戦の大激闘を物語るもので、今もなお競輪史において語り継がれる伝説のレースとなっている。
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