特別協定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 07:15 UTC 版)
以下、両国が締結した特別協定の内で主な条項を概説する。 前文 アメリカ合衆国とオランダは、パルマス島の領有権をめぐる意見の不一致を、国際法の原則および適用可能な条約に従って解決することを望む。 第1条 アメリカ合衆国とオランダは、上記意見の不一致を常設仲裁裁判所に付託することで合意する。この合意によって設置される裁判所は1名の仲裁裁判官で構成される。 仲裁裁判官は、パルマス島がアメリカ合衆国領土であるかオランダ領土であるかを決定することを任務とする。 両国政府は常設仲裁裁判所の裁判官名簿から仲裁裁判官を指名する。仲裁裁判官の指名について両国が合意に至ることができなかった場合には、スイス大統領に仲裁裁判官の指名を委任する。 第8条 両国は、仲裁裁判官によって下された裁定を受け入れる義務がある。この裁定は最終判決であり、上訴はできない。 裁定の解釈、適用について両国間に紛争が生じる場合には、両国は仲裁裁判官の決定に従わなければならない。
※この「特別協定」の解説は、「パルマス島事件」の解説の一部です。
「特別協定」を含む「パルマス島事件」の記事については、「パルマス島事件」の概要を参照ください。
- 特別協定のページへのリンク