物質色としての銀色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/22 04:33 UTC 版)
銀を初めとする多くの金属が銀色を呈す。金属はプラズモン振動数より高周波数の光を吸収し、低周波数の光を反射するが、銀色の金属では、プラズモン周波数が紫外線帯にあり、全ての可視光が反射するためである。 ただし、鉄などは表面が容易に錆びて色が変化するので、貴金属で錆びにくい銀の名が付いている。周期表で銀に近い、白金など白金族の元素も、錆びずに銀色を呈す。 アルミニウムやクロムなどの金属の色も銀色と呼ばれるが、これらの金属の反射率は銀には劣り青白色または灰白色を帯びる。このほか、金属の色としては銀白色や銀灰色と呼ばれるものもある。 金属的な光沢は構造色でも生み出せるので、白色の構造色は銀色を呈する。構造色は本来は原理的に狭いスペクトルしか持てないが、角度によって反射する波長が変わるため、さまざまな向きの構造色材料が均一に混ざった素材は、さまざまな波長の光が混ざって白色となる。
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