片持梁式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:06 UTC 版)
片持梁式擁壁(かたもちばりしきようへき)は、鉄筋コンクリート製のL字形(L字擁壁またはL型擁壁)あるいは逆T字形(逆T字擁壁または逆T型擁壁)の構造を有する。大きな基礎部分を持っており、背後から水平に壁を押し出す力が、基礎部分を持ち上げる力に変換されるようになっている。基礎部分は擁壁が支える対象の斜面に埋め込まれており、斜面自体の重量で基礎部分が押さえられる仕組みになっている。強い力に耐えるために、水平な基礎部材と垂直な壁の部材を連結する控え壁と呼ばれる部材が取り付けられることもある(右の図で三角形になっている部分)。霜が発生する深さより下に頑丈なコンクリートの基礎を必要とする。この方式は、重力式擁壁に比べて使用する材料が少なくて済む、床掘量が少ない、工場製であり品質が安定し、工期が短縮できる等の特徴がある。
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