爵位制度の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 10:18 UTC 版)
爵位は華族となった家の戸主、しかも男性のみが襲位した。土地の所有権を示すヨーロッパや中国の爵位と異なり、この爵位は家に対して与えられるものであり、複数の爵を一人の個人が所有することや、同じ家族内で別の爵位を名乗るような事態は存在しなかった。陞爵(しょうしゃく)(爵位の昇進)によって爵位が変化した家もあるが、爵位の格下げは一例も無い。 爵位の上下により、叙位や宮中席次などでは差別待遇が設けられた。たとえば功績を加算しない場合公爵は64歳で従一位になるが、男爵が従一位になるのは96歳である。公爵は宮中席次第16位であるが、男爵は第36位である。また、公爵・侯爵は貴族院議員に無条件で就任できたが、伯爵以下は同じ爵位を持つ者の互選で選出された。
※この「爵位制度の概要」の解説は、「華族」の解説の一部です。
「爵位制度の概要」を含む「華族」の記事については、「華族」の概要を参照ください。
- 爵位制度の概要のページへのリンク