熱間圧延鋼板
鋼板の種類のひとつで、通常約800℃(A3変態点)以上の温度で、熱間圧延機により板厚1.2~14mm程度に圧延されたもの。熱間圧延のままでは表面が酸化膜で覆われており、このままの状態(黒皮材)で使われる場合もあるが、自動車用としては酸洗により酸化膜を除去した酸洗材が使われるのが普通である。自動車用鋼板には大別して、この熱間圧延鋼板(熱延板)と冷間圧延鋼板(冷延板)がある。熱延板は、冷延板に比べプレス成形性、表面平滑性に劣るが、反面価格が安い。比較的厚い強度部材に使用され、通常板厚1.4mm以上のものが多く使われている。強度や加工性により数種類の熱延板があり、用途により使い分けられている。使用例としてはフレーム、サスペンションのロワアーム、ディスクオ、イールなどがある。
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