煙管乗
- 汽車の始発駅で一等切符を買つて途中で下車し中間は三等車に乗りかへ終着駅の手前で下車してまた一等切符を買つて乗りかへる。かくして送迎人に対して見栄をはるをいふ。或は汽車に乗る場合、中間はパスにて前後だけ切符を買つて乗ることをいふ。〔犯罪語〕
- 〔犯〕汽車、電車など、始発駅から先づ最寄の駅迄の切符を買ひ、又到着駅附近の駅から終り迄の切符を購めて其途中を無切符で乗る方法。或は前後を一、二等にして中途を三等などで行くもの、前後に金を掛けて途中を抜く意味から「煙管乗」といふ。
- 汽車の始発駅で一等切符を買つて途中で下車し、中間は三等車に乗りかへ、終着駅の手前で下車してまた一等切符を買つて乗りかへる。かくして送迎人に対して見栄をはるをいふ。或は汽車に乗る場合、中間はパスにて前後だけ切符を買つて乗ることをいふ。
- 〔隠〕汽車の始発駅で一等切符を買つて途中で下車し、中間は三等車に乗り、着駅の手前より一等切符を用ひ送迎人に対し見栄をはる類。又乗車の前後だけ金を払ひ中間は無賃乗車すること。
- 汽車に乗る時前後だけの切符を持つて中間を無賃乗車することをいふ。
- 乗車駅及降車駅夫々を中心として定期乗車券を二枚買求め中間の距離を無賃にて乗車する不正手段を云ふ。之は余り長距離に用いられず又鉄道に限られてゐる様である。
- 乗車駅で直ぐ隣駅までの切符を買ひ、途中ただ乗りして降車駅の一つ手前駅位で切符を買つて下車する者。又乗車駅と下車駅附近は二等切符で途中は三等切符で二等室に納つてゐる者も指す。即ち、吹口と雁首だけ金を出し、途中はただで乗る、キセルに似てゐるから。
- 略して煙管ともいう。⑴乗車区間の前後だけ金を払い、中間は無賃乗車すること。⑵乗車の前後は一二等に乗つて見栄をはり、中間は三等に乗ること。
- 乗車駅及び降車駅それぞれを中心として定期乗車券を二枚買求め中間を無賃で乗車する不正手段をいう。「えんとつ」ともいう。
分類 犯、犯罪語
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