炎症とCOX-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 00:40 UTC 版)
「シクロオキシゲナーゼ」の記事における「炎症とCOX-2」の解説
COX-2はサイトカインや増殖因子などの刺激により発現が誘導されることが知られている。炎症時にはCOX-2を介したPGE2やPGI2等の産生が亢進する。PGE2は血管透過性の亢進、血管拡張及び発痛に、PGI2は血管拡張及び発痛に関与し、炎症反応をそれぞれ進行させる。COX-2を介した作用として、細胞の増殖、運動性、接着、アポトーシス抑制の亢進などが明らかにされてきたが、それらの作用機序は、いまだ不明な部分が多い。 シクロオキシゲナーゼ COX-1 COX-2 遺伝子 第9染色体q32-33 第1染色体q25.2-25.3 遺伝子サイズ 22kb 8.3kb アミノ酸数 576 603-4 発現細胞 ほぼ全ての細胞 炎症関連細胞(刺激後)、癌細胞 役割 胃粘膜保護、血流・血圧維持、血小板凝集 炎症、癌の増殖 基質特異性 高い 低い グルココルチコイドによる阻害 阻害されない 発現抑制
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