瀬戸合峡とは? わかりやすく解説

せとあい‐きょう〔せとあひケフ〕【瀬戸合峡】

読み方:せとあいきょう

栃木県北西部鬼怒川上流にある峡谷川俣ダムから下流にかかる野門(のかど)まで約2キロメートルわたって400500メートル断崖絶壁が続く。特に紅葉見事な景勝地日光国立公園含まれる


瀬戸合峡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 00:48 UTC 版)

紅葉の瀬戸合峡と渡らっしゃい吊橋
川俣ダムと瀬戸合峡

瀬戸合峡(せとあいきょう)は、鬼怒川上流の栃木県日光市にある峡谷

概要

日光国立公園の一角、川俣ダムの直下流に位置する。凝灰岩の浸食によって生まれた峡谷で約100メートルにも及ぶ岸壁が2kmにわたって連続し、峡谷に設けられた観光道路(栃木県道23号川俣温泉川治線旧道)が縫うように走る。紅葉の名所として知られ、1986年(昭和61年)には「とちぎの景勝100選」に選ばれている[1]。当地を訪れたバーナード・リーチは、「日本にもこのような所があろうとは思わなかった」と感想を述べたと伝えられる[2]。川俣ダムは峡谷内に建設されたダムで、峡谷の上流側はダム湖である川俣湖に隣接している。

川俣ダムの完成によってダム下流の水量が激減し、川底を見せる峡谷として知られていたが、2004年(平成16年)から放流を開始した結果、水量は元に戻った。またそれと同時に川俣ダム正面の岸壁に架けられていたダム管理用の吊り橋が改築され、「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」と命名され観光客に開放された。駐車場から川俣ダムを経て「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」までの間が、往復約1時間の「瀬戸合峡遊歩道」として整備されている[3]

一帯にはかつて、鬼怒川上流を遡った先に存在する川俣温泉や北東の日加倉山を隔てた先にある湯西川温泉などと同様、平家の落人伝説が残る集落が存在していたが、川俣ダムの完成と共に水没し、集落の中心は川俣湖温泉周辺へと移転している。

交通アクセス

東武鉄道鬼怒川線鬼怒川温泉駅より日光市営バスにて「川俣平家塚」下車(鬼怒川温泉駅より約1時間12分、1300円[4])、徒歩5分。

脚注

  1. ^ とちぎ旅ネット 瀬戸合峡”. 栃木県観光物産協会. 2016年8月21日閲覧。
  2. ^ 小林昌人 著「奥鬼怒の民家―栃木県塩谷郡栗山村」、山本勝巳川島宙次・小林昌人 編『関東地方の民家』明玄書房、117-136頁。 全国書誌番号:73002390
  3. ^ 川俣ダム案内図” (PDF). 国土交通省関東地方整備局鬼怒川ダム統合管理事務所. 2016年8月21日閲覧。
  4. ^ 日光市/市営バス:藤原地域・栗山地域 鬼怒川温泉女夫渕線

関連項目

外部リンク

座標: 北緯36度52分37秒 東経139度31分18秒 / 北緯36.87694度 東経139.52167度 / 36.87694; 139.52167




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