潜水艦沈没事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 13:58 UTC 版)
1968年5月、アメリカの原子力潜水艦スコーピオンが大西洋で行方不明となった。この時捜索と並行して用いられた手法は次のものであった。まず海図上を多数のグリッドに分割してそこに潜水艦が沈んでいる事前確率を経験に基づいて割り振っておき、確率の高い所を捜索し、捜索の結果そこに見付からなかったら全体の確率を改訂する。また確率の高いところを捜索し、これを繰り返して絞り込みを行う。この方法で潜水艦は発見された。 ある領域に潜水艦が沈んでいる確率を p とし、実際にそこにあるという条件でそれが発見される確率をq としよう。その領域を捜索した結果、発見されなければ、潜水艦がそこに沈んでいる事後確率は p ′ = p ( 1 − q ) ( 1 − p ) + p ( 1 − q ) {\displaystyle p'={\frac {p(1-q)}{(1-p)+p(1-q)}}} となる。それ以外の領域については残りの確率 1 - p を、事前確率に比例する形で割り振る。
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