溶岩ドームの崩壊 (ムラピ式火砕流)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:28 UTC 版)
「火砕流」の記事における「溶岩ドームの崩壊 (ムラピ式火砕流)」の解説
マグマの粘性が高く、かつガスが効率的に抜けると、爆発的な噴火を起こさずにマグマがゆっくりと押し出されて溶岩ドームを形成するが、ガスは完全に抜けきったわけではなく溶岩の中に気泡として残っているので、ドームの一部が押し出されるなどして崩壊すると爆発的に解放されたガスとそれによって形成された破片が混合して小規模(一般に0.01km3以下)な火砕流となる。流下方向は地形などの影響で限られることが多い。このタイプの火砕流は、その堆積物の特徴からブロック・アンド・アッシュ・フロー(英: block and ash flow)と呼ばれる。ムラピ山の噴火が代表的で、雲仙岳1990年-1995年の噴火で多く発生したのもこのタイプ。ただし、溶岩ドームが火山ガスの圧力で爆発的に崩壊した時には、やや規模の大きい火砕流と火砕サージが発生することがある。
※この「溶岩ドームの崩壊 (ムラピ式火砕流)」の解説は、「火砕流」の解説の一部です。
「溶岩ドームの崩壊 (ムラピ式火砕流)」を含む「火砕流」の記事については、「火砕流」の概要を参照ください。
- 溶岩ドームの崩壊のページへのリンク