溶岩の粘性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 12:26 UTC 版)
溶岩(マグマ)の性質玄武岩SiO2が少ない 粘度が低い(やわらかい) 安山岩↓ ↓ デイサイト↓ ↓ 流紋岩SiO2が多い 粘度が高い(かたい) 溶岩の粘性は、その温度や成分によって著しく異なる。温度が高いほど粘性が小さく、冷えると固化する。また成分的にはマグマ中のケイ酸成分(二酸化ケイ素)の量が多いほど粘性は大きくなる。日本を含む太平洋周辺の火山の溶岩は二酸化ケイ素成分の少ないものから順に、玄武岩→安山岩→デイサイト→流紋岩 であり、後になるほど粘性が高い。 ハワイの火山のような玄武岩質溶岩は粘性が低く流動性が高いので、溶岩流が火口から10km以上流れることも多い。昭和新山は粘性が大きく流動性に乏しいデイサイト質溶岩であり、地上に出た溶岩は流出することなくその場に盛り上がって溶岩ドームを形成した。ごつごつした外観の溶岩ドームを形成した雲仙普賢岳の噴火も、デイサイト質溶岩である。
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