溶出系列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 01:20 UTC 版)
溶出系列は、所与の吸着剤の溶出力の順番に様々な化合物を一覧にしたものである。溶媒の「溶出力」は、主に付着している吸着剤から分析物を「引き抜く」ことができるかという尺度である。これは溶出剤が固定相に吸着して分析物を置換するときによく生じる。この系列は化合物のクロマトグラフィーに必要な溶媒を決定するのに役立つ。通常、このような系列はn-ヘキサンなどの非極性の溶媒からメタノールや水などの極性溶媒に進む。溶出系列における溶媒の順番は、固定相と順番を決定するために使用される化合物の両方に依存する。 吸着力(弱→強)飽和炭化水素; ハロゲン化アルキル 不飽和炭化水素; ハロゲン化アルケニル 芳香族炭化水素; ハロゲン化アリール ポリハロゲン化炭化水素 エーテル エステル アルデヒド、ケトン アルコール 酸、塩基(アミン) 溶出力(弱→強)ヘキサン、ペンタン シクロヘキサン ベンゼン ジクロロメタン クロロホルム エーテル(無水) 酢酸エチル(無水) アセトン(無水) メタノール エタノール ピリジン 酢酸 水
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