渡海文殊とは? わかりやすく解説

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渡海文殊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 23:26 UTC 版)

絹本著色文殊渡海図、鎌倉時代、醍醐寺蔵、国宝
文殊菩薩騎獅像および四侍者像、鎌倉時代、西大寺蔵

渡海文殊(とかいもんじゅ)は、仏教美術の一形式。

概説

獅子に騎乗する文殊菩薩が、優填王(于闐王)・仏陀波利三蔵(須菩提)・善財童子・大聖老人(最勝老人、維摩居士)の4眷属を伴って、海を渡る姿で表現される[1][2]

中国の仏教における文殊菩薩信仰の聖地五台山に由来するもので、五台山文殊(ごだいさんもんじゅ)ともよばれる[2][3][注 1]

作例

脚注

佛光寺文殊殿の金代彩色塑像群

注釈

  1. ^ 五台山近くに位置する佛光寺 (山西省)の文殊殿に、金代(1115年-1234年)の塑像7体が安置されている。青獅子にまたがった文殊菩薩を主尊とし、左右に脇侍菩薩、手前に優填王・大聖老人・均提童子・仏陀波利が配される[4]

出典

  1. ^ a b 寺宝・文化財”. 安倍文殊院. 2025年1月21日閲覧。
  2. ^ a b c e国宝 - 文殊菩薩騎獅像および侍者立像”. e国宝. 国立文化財機構. 2025年1月21日閲覧。
  3. ^ 文殊」『改訂新版世界大百科事典https://kotobank.jp/word/%E6%96%87%E6%AE%8Aコトバンクより2025年1月21日閲覧 
  4. ^ 仏光寺の金代彩色塑像 山西省忻州市”. AFPBB News. フランス通信社 (2023年4月9日). 2025年1月22日閲覧。
  5. ^ 木造騎獅文殊菩薩及脇侍像(経蔵安置)”. 文化遺産データベース. 文化庁. 2025年1月22日閲覧。
  6. ^ 木造騎獅文殊菩薩及脇侍像(経蔵安置)”. いわての文化情報大事典. 岩手県文化スポーツ部文化振興課 文化芸術担当. 2025年1月22日閲覧。
  7. ^ 絹本著色文殊渡海図 けんぽんちゃくしょくもんじゅとかいず”. 文化遺産データベース. 文化庁. 2025年1月21日閲覧。
  8. ^ 金戒光明寺について”. 金戒光明寺. 2025年4月19日閲覧。
  9. ^ 絹本著色文殊渡海図 けんぽんちゃくしょくもんじゅとかいず”. 文化遺産データベース. 文化庁. 2025年1月21日閲覧。
  10. ^ 西大寺”. 美しき日本 全国観光資源台帳. 日本交通公社 (公益財団法人). 2025年1月21日閲覧。
  11. ^ 伽藍と名宝”. 唐招提寺. 2025年1月22日閲覧。
  12. ^ 竹林寺文殊菩薩騎獅像”. 生駒市. 2025年4月19日閲覧。
  13. ^ 文化財情報 重要文化財 彫刻 木造文殊菩薩及侍者像(5躯)”. 高知市. 2025年4月19日閲覧。



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