液晶乳化法とは? わかりやすく解説

液晶乳化法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 18:36 UTC 版)

液晶乳化法(えきしょうにゅうかほう)は、界面活性剤が形成する液晶中に分散相(O/Wエマルションでは油相)を分散・保持させて微細な乳化粒子を生成させる技術である。ラメラ液晶を用いた液晶乳化は1989年に鈴木敏幸により開発された[1][2]乳化の第1ステップでラメラ液晶中に油相を分散保持させたゲル状の液晶中油型(O/LC)エマルションを形成させる。第2ステップではO/LCエマルションに水を添加させ、O/Wエマルションを生成させる。生成乳化粒子の粒子径は油/界面活性剤の比率に依存し、油の比率が小さくなるほど乳化粒子は微細となり、通常のエマルションからナノサイズのエマルションまで調製することができる。乳化剤としてはラメラ液晶を形成しやすい2鎖型の界面活性剤が適している。

出典

  1. ^ Suzuki, Toshiyuki; Takei, Hiroko; Yamazaki, Seiji (1989). “Formation of fine three-phase emulsions by the liquid crystal emulsification method with arginine β-branched monoalkyl phosphate”. Journal of Colloid and Interface Science 129 (2): 491-500. doi:10.1016/0021-9797(89)90463-3. 
  2. ^ 鈴木敏幸「乳化の基礎と今後の潮流」『オレオサイエンス』第12巻第8号、2012年、311-319頁、doi:10.5650/oleoscience.12.311 

関連項目

外部リンク

  • 液晶乳化」 - 化粧品用語集(日本化粧品技術者会)

液晶乳化法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 03:46 UTC 版)

ラメラ構造」の記事における「液晶乳化法」の解説

保湿剤グリセリン)/界面活性剤/油で液晶作り水添加することにより、微細な粒子であるO/Wエマルション作る方法※液晶乳化組成物の製造方法 皮膚臨床薬理研究所株式会社(Hifuken)所長 鈴木喬開発した製造方法2007年日米欧で特許取得)は界面活性剤種類限定し親水性の高い非イオン界面活性剤親油性の非イオン界面活性剤使用界面活性剤と油の比率限定界面張力低くして乳化することで100%液晶ラメラ作り出した既存のものと異なり、これは系全体液晶である。 (特許番号3987551・3987552 US 7534369 EP 1801184・EP 1801185)

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