消費量と収穫量の減少問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:41 UTC 版)
「キャベツ」の記事における「消費量と収穫量の減少問題」の解説
世界的に、中国や発展途上国を中心に、一人あたりの年間野菜消費量は先進諸国を越えて増加しており、特に中国はアブラナ属のキャベツなどのなかまの消費が拡大している。しかし、中国以外の地域のキャベツ消費量は減少傾向にある。アメリカのキャベツ年間消費量は、1920年は一人あたり10キログラムあったが、2002年には3.7キログラムへ減少している。ドイツのザウアークラウト消費量も減少しており、1990年代の10年間でドイツ国民一人あたりの年間消費量は、1.7キログラムから1.2キログラムまで減少した。こうしたキャベツ消費量が減少する現象は、都市環境が大きなところほど顕著であるといわれている。フランスでは、ケールの人気に押されて、1890年代からブルターニュ地方で栽培されていた甘いちりめんキャベツが姿を消しつつある。 近年の地球温暖化問題も、キャベツにとって大きな脅威となっている。キャベツは気温30度を超えると収穫量は減少し、35度以上になると種から育てたキャベツの苗は枯れてしまう。
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