浮鯛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:13 UTC 版)
熊襲征伐に向かった天皇と合流するため角鹿から出発し、渟田門に着いたときのことである。皇后が船の上で食事をしていると鯛が船の傍に集まってきた。そこで酒を注いでみると鯛は酔うように浮かんだ。海人はたくさんの鯛を採って「聖王から頂いた魚だ」と喜んだ。以後、毎年同じ時期になるとに魚が酔っ払ったかのごとく浮かんでくるようになったという。伝承はともかくとして、瀬戸内海では時期によって魚が海面に浮かんでくること自体は事実である。海水の流れが急激になると浮袋が十分に機能しなくなることが原因である。この神秘的な現象について今でも祭りがおこなわれている。
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