浮遊生活への適応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 04:05 UTC 版)
生まれたばかりの仔魚は遊泳力が弱いため、浮力を確保するための適応とみられる特徴的な形態をとることが知られている。レプトケファルスやシラスのように体の水分含量を高めるもの、ハゼ類のように仔魚期のみに浮き袋をもつものなどは、いずれも体比重を低下させることにより浮力を得ている。卵黄嚢仔魚の卵黄に存在する油球も、水より比重が低い。 体表面積の拡大もまた、浮力確保には有効な手段である。体を極端に平べったくしたり細長くしたりすることで、相対的な表面積を拡大することができる。体の一部を極端に突出させたものも多く、糸状の鰭条をもつアンコウ類、ハタ科仔魚の著しく長い背鰭棘、ミツマタヤリウオの眼柄などが知られている。
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