浮遊生物法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 04:28 UTC 版)
水を曝気・エアレーションにより酸素を溶解させ、同時に攪拌混合するエアレーションタンクを設け、その中に主に好気性微生物を浮遊滞留させて汚水を処理する方式。活性汚泥法と酸化池に分類される。このうち、活性汚泥法には次の方法がある。 標準活性汚泥法 基本となる方式で、汚水を6~8時間程度滞留させてその間に浄化する。 ステップエアレーション法 標準活性汚泥法の発展版。エアレーションタンクを4つ位に分割し、それぞれに汚水を流入させる方式。標準活性汚泥法よりも処理負荷をやや高くすることができる。 長時間エアレーション法 標準活性汚泥法の発展版。汚水を24時間程度滞留させて安定した処理を目指す小規模向きの方式。 酸素活性汚泥法 密閉したエアレーションタンクに純酸素を吹き込んで処理を行う方式。滞留時間を標準活性汚泥法の半分以下に抑えられるため、設備の設置面積を小さくできる。少ない。 オキシデーションディッチ(OD)法 流れるプールのような循環水路を用いた小規模向きの方式。小規模処理場では最も採用例が多い。 回分式活性汚泥法 ひとつのエアレーションタンクで生物処理と固液分離の行程を交互に行う小規模向きの方式。 膜分離活性汚泥法 固液分離を分離膜により行い、高濃度の活性汚泥で高い処理負荷(すなわち、小さい反応タンクと最終沈殿池以降の工程が不要な設備で標準活性汚泥法と同等以上の処理水質が得られること)を達成できる方式[要出典]。
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