洪水以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 07:10 UTC 版)
『アイルランド来寇の書』の伝承は、大洪水の後、アイルランドは300年の間無人の地であったという。が、キーティングは二つの互いに矛盾する伝承を記している。『Saltair of Cashel』の中のある詩は、ニネヴェのニヌスの血縁者であり、ビト(Bith)の息子Adnaと呼ばれる若い男が、大洪水の140年後にアイルランドを訪れたが、何もなかったので、彼は、単にひと握りの草を引き抜いて持ち帰り、隣人に見せただけであった。キーティングが伝える別の伝承には、キッホル(英語版) に率いられたフォモールと呼ばれる半神人たちについて記されている。彼等は大洪水の100年後にアイルランドに植民し、200年間住んだという。この伝承によれば、フォモールたちはイーハ平原の戦い(Battle of Mag Itha)において、パルホーロン率いる一族(パルホーロン族)によって打ち倒されたとされる。またフォモールたちは、「魚と鳥」の上に住んでいたという。一方、パルホーロン族は、『アイルランド来寇の書』によれば、最初に家畜と家屋とアイルランドに持ち込んだと言われている。
※この「洪水以後」の解説は、「神話物語群」の解説の一部です。
「洪水以後」を含む「神話物語群」の記事については、「神話物語群」の概要を参照ください。
- 洪水以後のページへのリンク