津井王子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/28 03:15 UTC 版)
「九十九王子 (印南町)」の記事における「津井王子」の解説
上野王子から国道42号を下り、陸側の路地に入ったところに津井王子(ついおうじ)がある。「熊野道之間愚記」(『明月記』所収)建仁元年(1201年)10月11日条に「ツイノ王子」とあるが、『熊野詣日記』(応永34年〈1427年〉)には王子の名は見られない。近世には吐王子(ついおうじ)と称されたと見え、『紀伊続風土記』や『紀伊名所図会』にこの名が見られる。『紀伊続風土記』は津井領から印南に遷座されたと記しているが旧地は定かではなく、『和歌山県聖蹟』は現在地から1キロメートルほど北西にあたる字王子田なる場所を旧社地としており、かつて工事の際に瓦や土器が出土した。1908年(明治41年)、山口八幡神社に合祀され廃絶し、「吐王子神社旧跡」と記された石碑と神社林の名残が残されている。町指定史跡(1986年〈昭和61年〉2月25日指定)。 所在地 和歌山県日高郡印南町印南745
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