法律と条例の関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 04:22 UTC 版)
先に述べたとおり条例は法律の範囲内において制定することが日本国憲法に定められており、これに加え14条第1項により、条例は法令に反してはならない。また、地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない。また、市町村及び特別区は、当該都道府県の条例に違反してその事務を処理してはならない(2条16項)。 国の法令が全く規制していない領域 :条例で任意の規制ができる 既に国の法令が規制をしている領域法令の執行を妨げるとき :条例による規制はできない 法令の規制とは別目的の規制 :条例による規制ができる 法令の規制と同一目的の規制法令が全国一律の均一的な規制をしているとき :条例による規制はできない工作物除却命令無効確認(最高裁判例 昭和53年12月21日)条例において、河川法が適用河川又は準用河川について定めるところ以上に強力な河川管理の定めをすることは、同法に違反し、許されない。 法令が必ずしもその規定によつて全国的に一律に同一内容の規制を施す趣旨ではなく、それぞれの普通地方公共団体において、その地方の実情に応じて、別段の規制を施すことを容認する趣旨であると解されるとき :条例による規制ができる徳島市公安条例事件(最高裁判例 昭和50年9月10日)
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