法律における利益
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 13:33 UTC 版)
期限の利益 現存利益 現に受けている限度の利益で、消費・滅失毀損の分を差し引いたもの。遊興に使われた分は含まれないが、生活費に使われた分は含まれる。 逸失利益 反射的利益 法律が公益を保護している結果として生ずる間接的な利益のこと。 例:医師法の診療義務による、診療を拒まれないという利益、関税法の関税による、国内生産者の利益。 ※ 反射的利益であっても相当の根拠・効果がある場合は、裁判所に法的利益であると認められる場合もある(判例:最小二昭33(オ)710)。つまり、反射的利益は法的利益と排他ではない。 訴えの利益 履行利益 有効な契約が履行され債権者が得たであろう利益のこと。 例:土地の売買で買主の売買契約が履行されて土地を買い入れ、他に転売して得たであろう利益など。 信頼利益 有効でない契約を有効であると信頼した者の利益のこと。 例:土地の売買契約を有効であると信じて、土地の調査に必要とした費用やその土地上に建てるつもりで買った建築材料の費用など。
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