沖縄愛楽園にての評判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/19 14:50 UTC 版)
クリスチャンで、戦後沖縄愛楽園に勤務した看護婦の井藤道子は家坂幸三郎について、リベラルな人物で、ハンセン病患者に対する国の強制隔離政策に批判的な考えを早くから持っていたと書いた。患者の外出を激しくとがめる村民には自ら出掛けて行き、急激な伝染病ではないことを説明し「病人を罪人視しないでほしい。我々の兄弟姉妹同胞ではないか」と訴えたという。文盲の患者に文字を教えて聖書を講義し、入園者が村民の農作物に被害を与えると自分のポケットマネーで弁償して、その患者のために祈り、訓戒教育した。「らいは、公衆衛生の行きとどいた環境の中で、栄養と休養のバランスの取れた生活をすれば、発病は少ないし、ほとんど伝染しない病気だよ」と説明した。彼女はプロミンを家坂園長の指示で注射をしたという。
※この「沖縄愛楽園にての評判」の解説は、「家坂幸三郎」の解説の一部です。
「沖縄愛楽園にての評判」を含む「家坂幸三郎」の記事については、「家坂幸三郎」の概要を参照ください。
- 沖縄愛楽園にての評判のページへのリンク