決算の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 09:57 UTC 版)
オーナーからの入金は本来借入金若しくはそれに順ずるものとして負債に計上すべきものを全て会社の売上に計上。満期で解約して出資金を償還するときは仕入で計上しているため、オーナーの再売買請求権の金額が貸借対照表などの帳簿に全く計上されておらず、オーナーに対する債務総額が正確に把握されていなかった。 決算は公認会計士による監査を受けておらず、税理士のみがチェックしたものを公表していた。 また、売上のうち肉牛出荷(出荷牛売上)などの本当の売上は近年は5年連続で減少して、年間160~240億円前後に留まったのに対して、本来は投資や借入に当たるオーナー向けの売上(飼育牛売上)は5年連続で増加するなど、通常の畜産事業としては矛盾した営業成績であり、事実上破綻状態にあった。つまり会社側により公表されていた決算数字はでたらめなものであった。 年度売上出荷牛売上飼育牛売上2006年度 661億円 237億円 412億円 2007年度 723億円 234億円 481億円 2008年度 713億円 210億円 495億円 2009年度 785億円 171億円 604億円 2010年度 1027億円 160億円 756億円
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