求諫篇(巻2・求諫第4)
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「貞観政要」の記事における「求諫篇(巻2・求諫第4)」の解説
求諫篇(巻2・求諫第4) 太宗の勇ましい姿は厳粛であり、多くの臣下は太宗の前に出ると、皆その挙動をしくじってしまう。太宗はそのことを知っており、臣下が上奏するときはいつも必ず顔色をやわらげてその意見を聞き、政治の利害得失を知ろうとした。貞観の初め、太宗は公卿に次のように語った。「人は自分を見ようと思えば必ず鏡を使う。君主が過ちを知ろうと思えば必ず忠臣の諫言が必要である。君主がもし自らを賢者と思えば、臣下は君主の過ちを正すことはない。国を滅ぼしたくないと思っても、それは叶わない。よってその君主はその国を失い、臣下もまたその家を保つことができない。隋の煬帝の暴虐な君主に至っては、臣下は口を塞ぎ、その過ちを聞くことなく遂に滅亡に至った。そして虞世基らはほどなく誅殺された。このことは遠い昔のことではない。君達は人民が苦しんでいる状況を見たならば、必ず思う存分いい尽くし、私を正し諫めなければならない。」
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