水銀式とは? わかりやすく解説

水銀式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 05:37 UTC 版)

体温計」の記事における「水銀式」の解説

1866年開発され方式ガラスの管の中に金属水銀封入したもので、管内封入され水銀熱膨張するのを目盛から読み取る水銀溜り出口には留点と呼ばれる細いくびれが設けられており、水銀逆流防いで温度下がって目盛り下がらないように工夫されている。使用後本体振り慣性力によって目盛り上に上昇した水銀水銀溜まり戻してリセットする日本初ガラス水銀体温計1883年明治16年)に山口県防府市薬局店主柏木幸助によって作られ販売された。 体温計使用される水銀は、液体のまま経口摂取してもほとんど吸収されずに便として排出されるため無害であるが、気化し蒸気吸い込む身体悪影響を及ぼすため取り扱いには注意が必要である。たとえば破損した水銀体温計やこぼれ出た水銀そのまま放置しておくと徐々に水銀気化し、肺を通じて人体取り込まれ、主に腎臓神経悪影響を及ぼす(水銀中毒)。乳幼児体温測定する場合などは破損事故発生することが多いため、特に注意が必要となる。 衝撃水銀柱分断し振ってなおらない場合は、湯につけてガラス管の端まで水銀上げれば再度一体化する。しかし注視していて水銀末端達したらすぐに加熱やめないと、管自体が破断して危険である。 水銀に関する水俣条約により、日本では2021年以降製造輸出入禁じられた。代替品として水銀よりも毒性が低いガリンスタン使用した体温計存在する

※この「水銀式」の解説は、「体温計」の解説の一部です。
「水銀式」を含む「体温計」の記事については、「体温計」の概要を参照ください。

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