水野コレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 14:19 UTC 版)
水野コレクションは、明治期、新たな時代にふさわしい「日本画」の創造という岡倉天心の理想に共感し、その実現に邁進した橋本雅邦・横山大観・下村観山・菱田春草ら、近代日本画の確立に寄与した巨匠たちの作品を核とし、川合玉堂や堅山南風、戦後活躍した、杉山寧・奥田元宋・加山又造・髙山辰雄らの作品約500点で構成されている。 特に、地元信州の飯田市出身である菱田春草については作品収集に力を入れ、盟友として知られる横山大観との合作も含めると36点を所蔵しており、全国一のコレクションとなっている。 若き日の横山大観が手掛けた作品であり、少なくとも3点存在していることが知られている「無我」のうち1点は当コレクションに収められている(他の2点は東京国立博物館、足立美術館がそれぞれ所蔵している。3点のうち当コレクションの作品が一番後に描かれた(1897年作)ものという)。当コレクションに収められる前はほとんど世に出ることはなかったが、当館所蔵後は年1回のペースで公開されている。 上村松園・鏑木清方・伊東深水らの美人画も充実。幅広い魅力をもった日本画の世界を堪能することができる。
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