重水素
水素2(重水素)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/19 02:50 UTC 版)
詳細は「重水素」を参照 2Hは水素のもう1つの安定同位体であり、重水素(デューテリウム、deuterium)という名前で知られている。重水素の原子核は1つの陽子と1つの中性子からなる。地球上での重水素の存在比は0.0026 – 0.0184%(モル分率または原子分率)である。小さいほうの数字は水素ガスをサンプルとした場合であり、大きいほうの数字は海水の数字である。重水素は放射性ではない。また猛毒ではないものの、水として多量に摂取すると代謝に不具合を生じる。分子中に重水素を多量に含む水は重水と呼ばれる。重水素とその化合物は非放射性の同位体標識として化学実験に使われるほか、1H-NMR分析の溶媒にも用いられる。重水は中性子の減速材や原子炉の冷却水として用いられる。重水素は商業用核融合の燃料としても期待されている。
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