水経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 09:06 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動水経(すいけい)は、中国の水系に関する地理書[1]。『四庫全書』には史部地理類の中に収められている。
全国の主要な河川と水流について137条に分けて簡潔に記載している[1]。その文字数はわずか約一万余字で簡略であり、統一性を欠いている。水道の来歴および地区の地理状況についても事細かに記されておらず、具体性も欠いている。
撰者と成立年代については定説がなく、議論がある。『隋書』経籍志では晋の郭璞による注としているが、『旧唐書』経籍志では郭璞による撰としており、郭璞を作者とみなしている。ただし『新唐書』芸文志では漢の桑欽による撰としており、『通志』芸文略では撰者を桑欽、注者を郭璞としている。宋代以降は桑欽の手によるものという見解が大勢を占めるようになった。
後に北魏の酈道元が『水経』を元に『水経注』を編纂した[1]。
出典
水経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 09:37 UTC 版)
その名の通り、本書は『水経』に対する注釈であり、本文も、「経」文に対する「注」文で構成されている。『水経』は、前漢代の桑欽の撰とされる(『唐六典』による)。但し、『隋書』「経籍志」には撰者を記さず、『旧唐書』「経籍志」では、『隋書』では注者とする晋代の郭璞を撰者としている。『通典』では、地名表記を考証した結果、後漢の順帝以後の成立と述べている。清朝末期の考証学者、楊守敬(1839年 - 1915年)は、更に下って、三国の魏の時代の成立としている。
※この「水経」の解説は、「水経注」の解説の一部です。
「水経」を含む「水経注」の記事については、「水経注」の概要を参照ください。
- 水・経のページへのリンク