グリーグ:民俗生活の情景-ピアノのためのユモレスク
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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グリーグ:民俗生活の情景-ピアノのためのユモレスク | Folkelivsbilleder - Humoresker for piano Op.19 | 作曲年: 1870-71年 出版年: 1872年 初版出版地/出版社: Horneman & Erslev |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 山の歌 op.19-1 "Fjeldslat" | 5分30秒 | No Image |
2 | 通りゆく婚礼の行列 op.19-2 "Brudefolget drar forbi" | 3分30秒 | No Image |
3 | 謝肉祭より op.19-3 "Fra Karnevalet" | 7分00秒 | No Image |
作品解説
1872年に作曲された。3つの曲から構成された曲集である。デンマークのホーネマン社から出版された初版には、「ピアノのためのユモレスク」という副題が付されている(《ユモレスク 作品6》を参照のこと)。
第1曲目の<山の調べ>は、ウン・ポコ・アレグロ→トランクィッロ→プレストと変化するテンポで構成されている。そして、空虚5度で開始する。まず左右のユニゾンで提示されたテーマは、その後、オクターヴに重ねられる。トランクィッロの部分では、左手の分散和音に乗って、同じ音形を繰り返す中声、メロディーが歌われる。その後、このメロディーはカノン風に扱われる。そして、冒頭のユニゾンを回帰した後、コーダに入り、プレストの部分を繰り広げて曲を閉じる。
第2曲目の<婚礼の行列が通り過ぎる>は、タイトルに表されているように、婚礼の行列が遠方から近づいてきて、その後、遠ざかっていく様子が描写されている。メロディーには、装飾音が施され、のどかさを備えた晴れ晴れしい雰囲気を醸し出している。
第3曲目の<謝肉祭より>では、途中に、この曲に先立つ<婚礼の行列が通り過ぎる>を回想するかのような場面が聴かれる。技巧的な終曲。
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