民主制国家の政権空白期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 15:51 UTC 版)
現代の民主制国家においては、議院内閣制の場合、選挙で多数与党が形成されなかった際に少数政党が連立工作をする間の空白期間を指すこともある。イギリスやカナダなどの単純小選挙区制を採用している国では、こうした状況は普通短期間で終結する。しかし、2017年イギリス総選挙や2010年オーストラリア連邦選挙のように「ハング・パーラメント」が長引く例も稀に存在する。こうした場合には、新政権が成立するまで選挙前の政権が持続するのが慣例である。 近代史上初めて共和制国家として成立したアメリカ合衆国では大統領制の下、大統領選挙の結果、新大統領が選出されてから就任式を行うまでの期間を指す。この間は前政権が国家運営を担うが、実際にはあらゆる決定が新大統領のために先送りされる「レームダック」状態になる。一部のキリスト教会では、司祭や監督などの地位の継承に際して空位期間の語が用いられることがある。
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