母集団の特性を表す数値的尺度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 17:53 UTC 版)
「母集団」の記事における「母集団の特性を表す数値的尺度」の解説
統計学の目的の一つは、実験あるいは観測によって得られたデータに含まれている情報を縮約することである。数値的尺度として縮約される情報としては、 データの中心がどこに位置しているかを示す中心の尺度(平均、中位数など)と、 データがどのようにばらついているかを示す散らばりの尺度(分散など) の二つに大きく分けることができる。 ほとんど多くの場合、観測現象の母集団は観念的な存在であるので、現実の観測データの集合である標本とは異なり、数値的尺度を実際に計算することはできない。しかし、母集団の存在を仮定すれば、その定量化することができる。なお、これら数値的尺度は母集団に対してその分布が存在すれば、その分布の母数(パラメータ)ともなる。 母平均 データの集合が母集団であるとき、そのデータの集合の平均を母平均と呼ぶ 母分散 データの集合が母集団であるとき、そのデータの集合の分散を母分散と呼ぶ なお、観測現象のある標本の標本平均(または分散)をなにか真の値の近似値としてみるとき、その真の値とは母平均(分散)のことを指す。
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