歴史と発想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 00:40 UTC 版)
豆腐小僧は安永年間から草双紙で確認することが出来、黄表紙『妖怪仕内評判記』(1779年)が初期のものであると確認されており、都市文化の中で生まれた妖怪であると言える。しかし、どのような経緯で創出されたのかは明確に判明してはいない。当時、栄養に富む食品として豆腐が人々にとても好まれていたことを反映しているとも考えられている。 豆腐小僧が豆腐などを持ち運ぶ様子(小間使いのような動作)と同様な描かれ方で登場する妖怪には、一つ目小僧、雨降小僧、狸、河童などもあり、一つ目小僧や河童が豆腐を持った姿で描かれていることもあるため、これらの妖怪が豆腐小僧と関連あるいは原型と考える説もある。十返舎一九による合巻『化皮太鼓伝』(1833年)では、笠をかぶった狸の妖怪が豆腐のような柄の着物を着ており、豆腐小僧の存在をほのめかすように描かれている例もある。
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