歴代中央軍事委員会主席
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「中国共産党中央軍事委員会」の記事における「歴代中央軍事委員会主席」の解説
中国共産党中央軍事委員会主席は、1945年の第7回党大会以降、中央委員会主席あるいは中央委員会総書記が兼任している。ただし、1981年6月から1989年11月までの間、党中央軍事委員会主席と党主席・党総書記は分離していた。この期間の党中央軍事委員会主席は鄧小平である。 党中央軍事委員会主席は権力の源泉たる軍の統帥権を持つため、実質的に中国のトップといえる。鄧小平が党や国家の最高職に就任せずに中国の最高指導者たりえたのは、中央軍事委員会主席のポストを確保していたからである。鄧小平は、政治局常務委員や中央顧問委員会主任を退いて一般党員になりながらも、このポストだけは最後まで手放さなかった。しかし、総書記・国家主席・中央軍事委員会主席の3つのポストが分散していた1980年代に指導部の安定を欠いたため、1993年からは党・国家・軍の最高職を1人に集中させるようにしている。江沢民は党総書記を退任後、鄧小平と同じ手法で権力を維持しようとしたが、院政を万里、喬石などの元老に批判され、中央軍事委員会主席再選の際に反対票も多く出たため2004年に退任した。
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