欠乏欲求と存在欲求
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/16 07:57 UTC 版)
マズローは、最初の4つの欲求を欠乏欲求 (Deficiency-needs) 、自己実現の欲求を存在欲求 (Being-needs) としてまとめることもある。マズローは、欠乏欲求と存在欲求とを質的に異なるものと考えた。自己実現を果たした人は少なく、さらに自己超越に達する人は極めて少ない。数多くの人が階段を踏み外し、これまでその人にとって当然と思っていた事が当たり前でなくなるような状況に陥ってしまうとも述べている。 また、欠乏欲求を十分に満たした経験のある者は、欠乏欲求に対してある程度耐性を持つようになる。そして、成長欲求実現のため、欠乏欲求が満たされずとも活動できるようになるという(例:一部の宗教者や哲学者、慈善活動家など)。 晩年には、自己実現の欲求のさらに高次に「自己超越の欲求」があるとした。1969年にスタニスラフ・グロフと共にトランスパーソナル学会を設立した。
※この「欠乏欲求と存在欲求」の解説は、「自己実現理論」の解説の一部です。
「欠乏欲求と存在欲求」を含む「自己実現理論」の記事については、「自己実現理論」の概要を参照ください。
- 欠乏欲求と存在欲求のページへのリンク