横穴の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/03 19:00 UTC 版)
重機を入れての工事中に発見されたため、発見時点で上部や全部が崩されていたものが多かった。地上部への出口まで確認できたものは一つもない。壁にはノミのような工具の跡があり、玄室、玄門、羨道の三つの部分からなる。 玄室は遺体が置かれた部屋である。その平面は方形、隅が丸い方形、またはそれが歪んだ四辺形で、1辺は150センチメートルから340センチメートルの範囲におさまる。一部を除き、床に排水のための溝が掘られていた。5基は床の上に全面的に小石を敷き、5基は一部分に小石を敷いた。天井はドーム形かアーチ形で、高さは100センチから218センチメートルである。 玄室への入り口部分は、そこに至る羨道より幅が狭い。それが玄門で、ほとんどの横穴では幅は60センチから85センチメートルにおさまるが、40センチや135センチメートルのような例外もある。高さまで判明したのは5基個しかないが、低いもので83センチ、高いものでは135センチメートルあった。玄門には閉塞溝を備えたものが9基あった。床に細長い溝を切ったもので、そこに板を差し込んで扉にしたと考えられる。扉の閂を差し込んだと思われる穴も2基で見つかった。閉塞石は1基にあり、人の頭より大きな石を置いて通行を断っていた。 羨道は玄室まで続くトンネルで、幅75から170センチメートルである。高さがわかったのは2基だけで、95センチと190センチメートルであった。長さは不明である。
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