標本と種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:46 UTC 版)
ナナンティウスの種で有効なものはナナンティウス・エオスのみであり、これは1986年に初めて記載された。第2の種とされたナナンティウス・ヴァリファノヴィは頭骨の形状からゴビプテリクスのシノニムと判明した。ナナンティウス・エオスは当初、不完全だが長い脛足根骨と頚椎のみが Toolebuc 層から発見されていた。模式標本の脛足根骨 QM F12992 はオーストラリアのクイーンズランド州ボウリアの Warra Station で発見された。 1997年にはオーストラリアの同地域にある Canary Station から追加の化石が発見され、ナナンティウスに分類された。ここで発見された頚椎の1つ QM F12991 はナナンティウス・エオスに割り当てられた。他の骨は断片的な脛足根骨 QM F31813 で、こちらはナナンティウスには分類されたものの解剖学的な差異が複数見られたためナナンティウス・エオスには分類されなかった。 2009年にジンメイ・オコナーが執筆した論文では、ナナンティウス・エオスの模式標本の脛足根骨と頚椎が失われたと報告された。これに基づくと、ナナンティウス・エオスはエナンティオルニス類の中でも断片的な命名がなされた種ということになる。
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