様々なギバニッツァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:41 UTC 版)
様々なギバニッツァに類似した多くの料理をバルカン半島全体で見ることが出来る。これらのギバニッツァはボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、マケドニア共和国、セルビア、スロヴェニア、イタリア(「ghibanizza」と呼ばれる)、ギリシアの郷土料理の一部ともして知られ、ブルガリアにおいてはバニツァ(英語版)と呼ばれる。 基礎となるレシピをもとに、多くの地方でその土地ならではの特色を盛り込まれながら発展していった。例としてプレクムルスカ・ギバニツァは、スロヴェニアのプレクムリェ地方発祥のかわいらしい何層にもなるケーキで、祝い事のときにデザートとして振舞われる。クロアチアのメジムリェ郡近郷が発祥のメジムルスカ・ギバニツァ(英語版)はとても近い関係にあるが、もっとシンプルかつ堅苦しくない料理で、4つの層に詰め物(フレッシュチーズ(クワルク)、ケシの種、リンゴ、クルミで調理されたもの)が挟んである。他にもプルレスカ・ギバニツァと呼ばれるギバニツァは、プルレキヤ地方(英語版)からムール川より西で知られている。 ギバニッツァの基本的な概念は、他の様々な詰め物の層とよく組み合わされた別の層にあるチーズで構成されたペイストリーとしてのケーキやパイであり、通常はバルカン半島、アナトリア半島、地中海東部地方の郷土料理である。例えば、シリアおよびレバノンには、ギバニッツァと良く似たシャービヤット (Shabiyat, Sh'abiyat, Shaabiyat) という料理がある。ギバニッツァはチーズシュトゥルーデルの一種であるとも考えられる。これらはほぼ共通の古いペイストリー料理を起源とするもので、その起源はビザンツとオスマン帝国の料理にまでさかのぼる。
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