検定課題としての急制動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 15:17 UTC 版)
自動二輪車の卒業検定の課題として実施されている。 指示速度 普通自動二輪(小型限定):30 km/h以上 普通自動二輪、大型自動二輪:40 km/h以上 制動距離 普通自動二輪(小型限定):乾燥時8 m以内、湿潤時11 m以内 普通自動二輪、大型自動二輪:乾燥時11 m以内、湿潤時14 m以内 手順 開始地点から発進後、指示速度以上に加速する。制動開始地点前までには指定速度を超えておき、エンジンブレーキをかけながら開始地点を通過すると止めやすい。また、車体のブレをなくすためにもニーグリップをきちんとする。 制動開始地点に前輪が達したら、前・後輪ブレーキ・エンジンブレーキを使用し制動を開始、ロックさせないよう一気にかけず徐々に強くかける。特に前ブレーキをロックさせると転倒の危険があるため注意する。MT車はブレーキすることにより荷重が前へ移動するため後輪ブレーキが簡単にロックしやすくなるので注意する。 AT車は構造上後軸の方が重量が重く、リアタイヤのグリップがMT車よりも強いため均等の強さでブレーキをかけて止める。 MT車の場合は停止する寸前までクラッチを切らない。ただし、切らないままエンストして停止しても減点対象とはならない。 指示速度不足、制動開始地点到達前に制動開始した場合には、点数が残っていればやり直しが1度だけ認められる。やり直すために再度開始地点に戻るまでの走行も通常の採点対象となるため注意する。 課題終了後、右後方目視(必要な場合はウィンカーの合図)をしてから発進する。 検定中止項目 転倒、規定制動距離超過、指示速度不足(2回連続) 減点項目 指示速度不足、制動開始地点到達前で制動開始、ブレーキロック、いずれかのブレーキしか使用していない、課題終了後の発進時のエンストなど
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